笹島喜平の版画と、はり新とのご縁
客間に飾っている版画をご覧になり、
「これは棟方志功ですか?」
と尋ねられることがあります。
実はこの作品は、版画家の
笹島喜平
によるものです。
笹島喜平氏は1906年生まれの版画家で、若い頃には棟方志功に師事しながらも、
その後は独自の表現を築きました。
奈良を深く愛したことでも知られ、
寺社や仏像、奈良の風景を題材にした作品を数多く残しています。
当店に残る版画には「はり新さんへ」との裏書があり、
笹島氏が奈良に滞在される際には、当店をご利用くださっていたと聞いています。
残念ながら私は直接お会いした記憶がありませんが、
父の代には親しくしていただいていたようです。
現在、客間には笹島氏の版画数点と、
父が描いた水彩画を飾っています。
版画をご覧になったお客様からは、
「力強いですね」
「棟方志功に似ていますね」
と声を掛けていただくことも少なくありません。
奈良には寺社だけでなく、
この土地を愛した芸術家たちの足跡も残っています。
お食事の際には、ぜひ客間の版画にも目を向けていただければ幸いです。

