【はり新の中庭を見守るモチノキ】

中庭のモチノキと井戸

はじめに

はり新の中庭には、大きなモチノキがあります。

お座敷から見える場所ではありませんが、私に父が子供の頃にはすでに大木だったようで、少なくとも1世紀以上この庭を見守ってきた木です。

その足元には古い井戸があります。

この二つは、長い年月を共に過ごしてきたようです。

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子供の頃から変わらない風景

子供の頃、中庭へ出るたびにこの木を見上げていました。

当時は特別なことを考えたわけではありませんが、私にとっては「庭にあるのが当たり前」の木でした。

今でも季節ごとに葉を茂らせ、その姿はほとんど変わっていません。


庭師さんの言葉

数年前、庭師さんから

「成長が止まってきていますね。弱るかもしれません。」

と言われたことがあります。

ところが、その数年後には

「元気になっていますね。」

と言われました。

樹木は人とは異なる時間の流れの中で生きています。

数年という期間も、木にとっては成長の一過程なのかもしれません。


井戸との関係

モチノキは井戸のすぐ横に立っています。

井戸の内壁には根が入り込んでおり、長い年月をかけて水を求めて伸びたことが分かります。

井戸が先に造られたのか、モチノキが先だったのかは分かりません。

しかし、この二つが長い年月を共に過ごしてきたことは間違いないでしょう。


建物より古いのではないか

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写真に写る建物は、大正末期に三代目・曾祖父の勝太郎が建てたものです。

一方、このモチノキは、父が子供の頃にはすでに大木でした。

正確な樹齢は分かりませんが、母屋が建てられた頃に植えられた木ではないか、と私は考えています。

また、この土地はかつて元興寺の旧境内にあたります。

井戸がいつ掘られたのかは分かりませんが、水の湧く場所として古くから利用されてきた可能性も考えられます。


おわりに

建物は修理を重ねながら受け継がれています。

庭もまた、手入れを続けながら今の姿を保っています。

その中で、このモチノキは毎年変わらず葉を茂らせています。

 

はり新の歴史を語る資料ではありませんが、この庭の時間を静かに伝えてくれる存在の一つだと思っています。

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