2026.10.16 19:08
【興福寺・北円堂 秋の特別開扉 ― 康慶と運慶、動と静】
興福寺・北円堂 秋の特別開扉 ― 康慶と運慶、南円堂と北円堂
興福寺の国宝・北円堂では、10月24日(土)から11月8日(日)まで、秋の特別開扉が行われます。
興福寺には、南円堂と北円堂という二つの八角円堂があります。
南円堂の本尊は、運慶の父・康慶が手掛けた不空羂索観音菩薩坐像。一方、北円堂には、運慶晩年の作である弥勒如来坐像が安置されています。
同じ興福寺に伝わる、親子二代の仏師による国宝の仏像です。
南円堂の不空羂索観音には、八本の腕から外へと迸るような力強さを感じます。それに対して、北円堂の弥勒如来には、大きな力を内側に秘めているような、静かな重厚さを感じます。
私には、まるで「動」と「静」の対比のように思えます。
また、北円堂には運慶一門による無著・世親菩薩立像も安置されています。今にも語りかけてきそうなほどの写実性と存在感には、思わず圧倒されます。
昨年、東京国立博物館でも北円堂の仏像群が公開されました。しかし、博物館で美術作品として鑑賞するのと、歴史あるお堂の中で仏さまと向き合うのとでは、また違った趣があります。
東京でご覧になった方にも、ぜひ北円堂を訪ねていただきたいと思います。
秋の奈良を訪れる機会に、興福寺で運慶一門の仏像と向き合ってみてはいかがでしょうか。
興福寺 北円堂 秋の特別開扉
期間:2026年10月24日(土)~11月8日(日)
時間:9:00~17:00(受付16:45まで)
詳しくは【興福寺公式ホームページ】をご確認ください。