【奈良ホテル「西館」が9月2日リニューアル|ホテルから歩いて、ならまちへ】
奈良を代表するクラシックホテル「奈良ホテル」。
今年は大規模なリニューアル工事が行われ、長く「新館」と呼ばれてきた建物が「西館」と名前を改め、2026年9月2日(水)にリニューアルオープンします。
明治42年(1909年)創業の奈良ホテルといえば、桃山御殿風檜造りの本館を思い浮かべる方も多いでしょう。
一方、今回生まれ変わる西館は1984年に誕生した建物です。奈良県吉野地方に見られる「吉野建て」の建築様式を取り入れ、緑豊かな中庭を囲むように客室が配置されています。今回の改修では「清澄悠然(せいちょうゆうぜん)」をコンセプトに、本館のクラシックな意匠を現代的に取り入れた客室へと生まれ変わります。
また、日本料理「花菊」も、奈良町を望む鉄板焼「花菊」として新たにオープンするそうです。
奈良ホテルから、歩いてならまちへ
奈良ホテルは奈良公園の一角にありますが、実は「ならまち」を歩くにも、とても面白い場所にあります。
ホテルから大乗院庭園の横を通って坂を下れば、もうそこは、ならまち。
そして、もう一つ面白い道があります。
奈良ホテルのチャペル近くから裏手へ出ると、そこには「不審ケ辻子(ふしがづし)」という、何とも気になる名前の細い道があります。
この辺りには、元興寺にまつわる古い鬼の伝説が残されています。
元興寺に現れた鬼を僧が追いかけ、夜明け近く、この辺りまで来たところで鬼の姿を見失った。それが「不審ケ辻子」という名前の由来になった――そんな伝説です。
もちろん地名の由来には別の説もありますが、何も知らずに通れば何ということのない小さな道にも、昔話が残っているのが奈良の面白いところです。
奈良ホテルのクラシックな空間を楽しみ、その裏手から鬼の伝説が残る細道へ。
そこから古い町並みを歩いて元興寺へ向かえば、いつもの奈良観光とは少し違った「ならまち散策」になるのではないでしょうか。
奈良ホテルにお泊まりの方も、ぜひならまちへ
奈良ホテルから元興寺周辺までは、十分に歩いて楽しめる距離です。
寺社や古い町家だけでなく、細い路地や昔の町名、そこに残された伝説などを少し知ってから歩いてみると、奈良の町はまた違って見えてきます。
当店「はり新」も、元興寺のすぐ近く、古くから奈良を南北に通る上ツ道沿いにございます。
新しく生まれ変わる奈良ホテルを楽しんだあとは、ぜひそのまま歩いて、ならまちへ。
奈良ホテルから不審ケ辻子を抜け、元興寺へ。
そんな小さな奈良散歩もおすすめです。
【正倉院展のチケット情報が発表|9月4日から日時指定券発売】
奈良の秋を代表する「正倉院展」。
今年の第78回正倉院展は、2026年10月24日(土)から11月9日(月)まで、奈良国立博物館で開催されます。
先日、正倉院展公式サイトでチケットや関連イベントの詳細が発表され、日時指定券は9月4日(金)午前10時から販売されることになりました。
今年も観覧には、原則として事前予約制の「日時指定券」が必要です。
第78回正倉院展
会期
2026年10月24日(土)~11月9日(月)
※会期中無休
会場
奈良国立博物館
開館時間
午前8時~午後6時
※金・土・日曜日、祝日は午後8時まで
※入館は閉館の60分前まで
日時指定券発売
2026年9月4日(金)午前10時~
一般料金
2,000円
今年は、聖武天皇ゆかりの「国家珍宝帳」に記載された漆胡瓶(しっこへい)をはじめ、イラン周辺で作られたガラス器白瑠璃瓶(はくるりのへい)、象牙製の碁石「紅牙撥鏤碁子(こうげばちるのきし)」など、60件の宝物が出陳されます。そのうち11件は初出陳です。
混雑を避けるなら、早朝や夕方も
公式サイトでは、午前中から午後3時頃までは、入場までの待ち時間や会場内の混雑が予想されるとして、早朝や夕方の利用も案内されています。
また今年も、夕方の時間帯には「レイト割」が設定されています。
一般の場合、通常2,000円のところ1,500円。
月~木曜日は午後4時以降、金・土・日曜日・祝日は午後5時以降の日時指定券が対象です。
正倉院展というと「朝から奈良博へ」という印象がありますが、今年は少し予定を変えて、
午前中にならまちを散策し、昼食を楽しんでから奈良公園へ。夕方から正倉院展へ――。
そんな奈良の一日も良いかもしれません。
正倉院展と一緒に、ならまちへ
奈良国立博物館から南へ歩けば、猿沢池、興福寺、そして古い町並みが残る「ならまち」へと続きます。
当店「はり新」は、世界遺産・元興寺の近く、江戸時代の両替商の面影を残す築約250年の町家で、奈良の食材を使った料理をご用意しております。
正倉院展をご覧になる日が決まったら、ぜひ奈良博だけでなく、奈良の街を歩く時間も予定に入れてみてください。
秋の奈良で、皆様のお越しをお待ちしております。
チケットの購入方法、各時間帯の空き状況、関連イベントなど、最新情報は正倉院展公式サイトをご確認ください。
【立派な角の雄鹿を見るなら、いま ― 奈良公園の晩夏】
奈良公園の雄鹿たちの角が、ずいぶん立派になってきました。
春から伸び始めた角は、夏の間は柔らかな皮膚に包まれた「袋角」。8月も半ばになると、そろそろ立派な角が完成する季節を迎えます。
この時期の雄鹿を見ていると、なかなか面白いものです。
あくまで私が奈良公園を歩いていて感じることですが、まだ袋角の今頃は、雄鹿同士で2~5頭ほどのグループになって行動している姿をよく見かけます。
街路樹の葉をみんなで齧ったり、あちらこちらを歩き回ったり。どことなく「仲良しグループのやんちゃ小僧」といった風情があります。
早朝のウォーキングで近くを通ると、こちらを気にして皆で警戒し、少しオドオドした様子を見せることも。それがまた可愛らしいのです。
ところが、角が完成して樹木などにこすりつける「角研ぎ」が始まる頃になると、こうしたグループをあまり見かけなくなり、一頭で行動する雄が増えてくるように感じます。
そして秋の発情期を迎える頃には、雰囲気までずいぶん変わります。
人が近づけばもちろん警戒しますが、夏の頃のようにオドオドするというより、じっとこちらを見据えている。
「やんちゃ小僧が、気難しい大人になったなあ」
毎年見ていると、私にはそんなふうにも見えます。
やがて事故防止のため角のある雄鹿は順次除角されていきます。そのため、大きな角を持った立派な雄鹿たちが奈良公園を歩いている風景は、一年中見られるものではありません。
立派な角の雄鹿を見るなら、晩夏から初秋の今が面白い季節です。
奈良公園を歩かれるなら、鹿の「角」だけでなく、雄鹿たちがどんな仲間と、どんな様子で過ごしているのかにも注目してみてください。
ただし、これから発情期に向かって雄鹿は気性が荒くなる季節を迎えます。立派な角を見つけても、近づきすぎず、少し離れたところから眺めるのがおすすめです。
【興福寺三重塔 初層特別公開(7月7日)】
7月7日は、興福寺三重塔の初層が特別公開されます。
興福寺といえば五重塔を思い浮かべる方が多いですが、現存する建物では三重塔が最も古く、鎌倉時代初期に再建された国宝です。普段は入ることのできない初層内部を拝観できる貴重な機会ですので、奈良へお越しの際は足を運ばれてみてはいかがでしょうか。詳しくは、当店のフリーページでもご紹介しています。


